STILLDAM SAGA inc.+STORY+CONCEPT

楠乃花蒸溜所について

楠乃花蒸溜所は、佐賀県佐賀市諸富に拠点を置き、2020年にスピリッツ製造免許を受けたばかりの新設蒸溜所です。
ジンの発祥の地であるオランダから蒸留器を導入し、佐賀産の素材を使ってオリジナルのクラフトジンを提供しております。
これは150年ほど前、幕末の佐賀藩がオランダから《電流丸》という蒸気船を輸入し、佐賀藩の技術者に調べさせて建造した《陵風丸》と同じ物語です。
蒸溜所のすぐ近くには筑後川昇開橋があり、またその向こうには《凌風丸》が建造された三重津海軍跡があります。このような歴史ある産業遺産のすぐ近くに、蒸溜所を設立できたのも縁があったのかもしれません。
蒸溜所の名前の由来は、設立した2020年5月に敷地内の楠木に花が咲いていたことから名付けました。

スティルダムジンの特徴

・オランダジン「ジュネバ」スタイルのクラフトジン
「スティルダムジン」は、連続式蒸溜機で工業的に生成された原料アルコールをベーススピリッツとしたドライジンとは違って、清酒麹をつくり、清酒もろみをたて、そして搾って得られた純米吟醸酒をさらに単式蒸溜器で得た本格純米焼酎のみを使用しています。
したがって、ボタニカルの風味と共にベーススピリッツの個性が強く現れた製品となっています。
これはジンの起源となった「ジュネバ」と呼ばれる、麦芽や穀類を発酵させて単式蒸溜で得られたモルトスピリッツで造った、オランダジンの製法スタイルとも共通しています。「スティルダムジン」は、オランダから導入した最新式の蒸溜器を使用し、地元の原料にこだわりながら、従来のドライジンとは一味違った佐賀ならではの新たなジャパニーズジンの可能性に挑み続けてまいります。

・ボタニカルについて
ジンには必須の原料であるジュニパーベリーやコリアンダーシードなど、基本となるボタニカルレシピに加え、「スティルダムジン」では、武雄産レモングラスなどのハーブ、柑橘類、ごま、のりなどの14種類の約半数にあたる7種類の佐賀産ボタニカルを使用しています。
また、「スティルダムジン・リスボン」は、鹿島産有機レモン「リスボン」をキーボタニカルとしてふんだんに使ったクラフトジンです。

・唐津七山の天然水
アルコール度数を調整する割水には、佐賀県唐津市七山「日本の滝百選」の一つである「観音の滝」近くの森林の地下300Mより採水された天然水を使用しています。
唐津市七山はその名のとおり、周囲を浮岳・十坊山・笛岳・岩屋山・椿山・穀地蔵山・女岳といった北斗七星に似た並びの七つの山々に囲まれています。この山々が育む清流や、森林・湿原などの多様な自然環境は、豊富なミネラルを含んだ美味しい天然水を育んでいます。

–MISSION– 私達は蒸溜を通して、佐賀の豊かな素材と共に先人より受け継いだゆるぎない技術や想いをダムのようにゆっくりと蓄え、世界へ、未来へ発信していきたいと思っています。

−VISION− ビジョン
クラフトスピリッツの製造・販売を通じて、
・観光資源の活用による地域との連携を図る
・生産者との連携による六次化事業の構築を図る
・新しい佐賀ブランドの醸成を図り、驚きや感動を海外へ発信する
・クラフトスピリッツ文化の拡大と定着を目指す